移住というのは勇気がいるもので、20代最後の年に甲府で塾を開業して以来10年目のことでした。山梨県では開業と同時に大雪に見舞われたり、激しい寒暖差に慣れないこともありましたが、甲府盆地周辺の本当に沢山の中学生、高校生の皆さんに利用していただくことができました。お世話になった近隣の方や現役生、卒業生、または関係者の皆さん、快く送り出していただき本当に感謝です。
さて、この度は房総半島の勝浦で再スタートできることになったわけですが、これにはやはりテナントとの巡り合わせがこの上ないタイミングでやってきたことに他ありません。ちょうど学生さん達を卒業で見送ってから時間があり、昔の思い出により海辺での生活を思い巡らせていた時、偶然にも今のテナントを見学する機会に恵まれました。甲府は建物密集地でやっていたので広く開放的で換気がしやすい(当時は新型コロナ禍の真っ只中でした)空間はそれだけで魅力的でしたが、最終的には学生時代の夏、東京から毎週のように泳ぎに来ていた外房エリアが決め手でした。
今、懐かしい思い出に引っ張られる形で移住してひと月ちょっと経ちましたが、ようやく教室の内装やオンライン授業の準備等が整ってまいりました。11月の中旬からは南房総の地元の学生さんに来ていただけるよう、対面の無料体験授業の受付も始まります。もちろん山梨県の学生さん達も変わらずオンライン授業を受けていただくことができますので(250キロ離れた甲府市周辺の学生さん達と今まで通り授業ができるというのは本当に驚きで素晴らしいことです!)日々学生さん達をサポートできるよう精進してまいります。
山梨県にいたときからずっと感じていたことなのですが、近年ますます地域間で受けられる教育に差が激しくなっていると実感します。私は2003年度の大学受験組ですが、私より上の世代の方からみると、尚更顕著に感じるそうです。高校でいえば県庁所在地や地域の中核市など都市部に学生が集中するので、過疎地域の学校が偏差値を下げて定員割れを起こし、統廃合されたりします。千葉県や山梨県は人口の集中度合が激しいので、地域によってはいっそうこの傾向が強いです。
甲府にいたときに40キロ離れた河口湖から峠を越えて、また身延や清里から1時間以上かけて通ってくれた学生さんがいらっしゃたんですが、「地元に大学受験レベルの教育環境がそもそも無い。あってもビデオ授業しか無い。」と切実な思いを口にされていました。オンラインの学習環境がある程度一般化した今、こういった動きが解消に向かうかはまだ明確には分かりませんが、それでも対面で直接指導を受けたいという学生さん達の思いは、何よりも優先されるべきであると考えます。
遠隔地の方もしくは通塾の必要がなく、自宅でもできるオンラインの方が良いという学生さんはもちろんオンライン授業を受けていただくことができますが、同時に対面授業の機会も可能な限り用意させていただきます。教室まで送迎が可能であれば問題ありませんが、家族の方がお仕事の都合で難しかったりする場合には電車(外房線)やバス(小湊鉄道バスなど)も考慮いただければと思います。片道だけでも送迎の負担を減らせますし、授業時間についてもこちらで柔軟に対応させていただきます。また、交通費についても相談いただければと思っております。
長くなりましたが勝浦市内に高校がありませんので、高校生の対面授業は勝浦市全域だけでなく、御宿町、いすみ市、大多喜町、鴨川市あたりの範囲で「英語や国語、小論文といえばしおかぜ!」と言ってもらえるような、地域の教育に貢献できる存在になりたいというのが正直なところです。もちろん小学生・中学生のうちからしっかり学びたいという方も歓迎ですので、遠くからの方は是非相談してみて下さい。
令和6年4月よりオンライン授業が完全なマンツーマン形式となりました。オンライン授業は対面授業を補完するものと考える方もいらっしゃるかもしれません。ですがオンラインを完全なマンツーマン指導にすることによって、英語の英文解釈のやり方や国語の読解、また小論文の書き方も含めてあらゆる作業を直接、追体験的に指導することが可能になりましたので、今後も質に重点を置いて精進してまいります。
オンライン授業は高校生限定のサービスにはなってしまうのですが全国どこからでも受講可能ですので、遠隔地の方または英語や小論文などのマンツーマン指導を希望されます方、授業についてのご質問や体験授業等に関しましてはどうぞ当教室までご連絡下さい。
南房総で暮らしてみると日々実感することはあるんですが、その中でもかなり顕著なのが教育機関の少なさだと思います。特に高校の少なさが目立っていて(これは千葉県の第7・8学区に限ったことではないのかもしれませんが・・・)実に30キロから50キロ以上の通学が普通になっている状況です。
例えば勝浦市から千葉県第7学区の高校密集地域の茂原市中心までは35キロ、千葉市や木更津市などは言うまでもなく更に遠いので、部活の朝練に行っている高校生に「朝何時の電車に乗ってるの?」と聞くと衝撃の時間が明らかになります。
確かに「電車でずっと勉強できるじゃない?」とプラスに考えることもできるかもしれませんが、往復に2時間をかなり上回る通学時間が平日の負担になってしまっていて、自宅学習の時間や睡眠時間共に不足しがちであるように思われます。
私の方でも「電車の中では英語や古典はこれをやればいいよ!」などと可能な限り勉強にも工夫できるようにアドバイスするんですが、高校生達の自宅時間を増やすのにもっと直接何かできるのでは、ということで令和6年4月より週あるいは月単位の任意の回数で、自宅からでもできるオンライン授業を選択して自由に組み合わすことが可能になります!
これにより月に数回親御さんの送迎の手間が省けるだけでなく、夜遅くの通塾もまた省けますので、オンラインでの授業が終わったあとは翌日の学校の授業の予習であったり、自宅時間を有意義に過ごしていただけるかと思います。
併用例:週2回(水・金)授業の方 → 水曜をオンライン授業・金曜は通塾して対面授業
★あくまで遠方通学の高校生の負担軽減が目的ですので「自分は全ての授業が対面が良い!」「通塾時間は負担ではない」という方は今まで通り対面の授業を選択して下さい!
※オンライン授業は完全一対一の形式となりますので指導時間の都合上、対象は高校生のみとさせていただきます